COLUMN
寝不足がしわの原因に?
先日テレビを見ていたら、1日30分しか寝ない生活を10年(!?)続けている、
いわゆるショートスリーパーの方が特集されているのを見ました。
テレビでは寝なくても死なないというようなことを言っていたと思いますが、
1980年代~90年代にかけて、ラットを使った断眠実験では、
感染症により、全てのラットが死んでしまったのです。
寝ないことが直接死に繋がるわけではなく、免疫力の低下により感染症を引き起こしたり、
副腎皮質ホルモン(ストレスホルモン)の大量分泌によるストレス死など、
睡眠が様々な異常をきたすことは分かっています。
他にも、スウェーデンで行った睡眠不足が表情にどのような影響を及ぼすかを調査したところ、
睡眠不足により、充血する、目が腫れぼったい、目の下にクマなどができ、
疲れている、悲しそうな表情をしていると見られてしまうというんです。
怒っている人に話しかけにくかったり、悲しそうな人を見ると自分まで気分がよどむなど、
表情は、コミュニケーションにも大きく関係しているのは言うまでもないですね。
(Cues of fatigue: effects of sleep deprivation on facial appearance.)
睡眠が私たちに及ぼす影響はこれだけではありません。
しわやたるみの原因にもなり得ることを知っているでしょうか?
成人は、科学的および医学的知識に基づいて1日に少なくとも7時間の睡眠が必要だと言われています。
睡眠中に多くの成長ホルモンが放出され、細胞の再生、筋肉の構築、脂肪の燃焼を促しますが、
睡眠が足りないと成長ホルモンの放出を阻害してしまい、
その結果、肌のハリや弾力がなくなり、根深いしわを作ってしまいます。
更に、ストレスホルモンであるコルチゾールも放出され、
皮膚の炎症や肥満、皮脂の過剰分泌、ニキビなどの原因にも。
コルチゾールは、肌の弾力やハリをもたらすヒアルロン酸の形成も減らしてしまうので、
乾燥の原因にもなってしまいます。
これらの症状は、昨日はあまり寝ていないからと言って翌日すぐに出てくるわけではありません。
習慣的に続くと何十年後かに出てきます。
美しい肌に憧れる・・・。
そんな人は睡眠時間を確保しましょう。
できれば、8~9時間寝られるとベストです!
美容と健康のホルモンである、成長ホルモンを放出させて、いつまでも若々しくいたいですね。
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